函館の料理人が地場産の食材を活用した西洋料理や中華料理を提供する「第31回郷土料理発表会」(全日本司厨士協会函館支部、日本中国料理協会函館支部主催)が9日、五島軒本店で開かれた。市民ら約200人が来場し、ビュッフェ形式で料理人の自慢の料理を味わった。
地元料理人のレベル向上を目指すとともに、地産地消の推進を目指して毎年開催。今年は市内のホテルやレストランなど、西洋料理6店、中国料理8店が参加。「津軽海峡で捕れた鮮魚のカルパッチョ」「函館産マダラのエスカベッシュ 海藻添え」「駒ケ岳産豚バラ肉のしょう油添えアカモク添え」「ふっくりんこと王様しいたけ入り五目炊き込みご飯」など、魅力的な料理がずらりと並び、来場者はお目当ての料理を皿に盛り付け、じっくりと味わっていた。
市内美原の田中則彦さん(70)は「豪華な料理がリーズナブルに味わえるので、毎年楽しみにしている。北海道新幹線開業で多くの観光客が訪れるようになったので、このような美味しい料理を通じて函館をアピールしていければ」と期待を込めた。
この日は「海藻」をテーマにした、青年部料理コンクールの結果発表もあり、西洋料理の部で郡山海一さん、中国料理の部で大口耕平さんが、それぞれ最高賞の函館市長賞に輝いた。
(小川俊之)