プロ野球北海道日本ハムファイターズが29日、広島東洋カープとの日本シリーズを制し、10年ぶりの日本一を決めた。道南のファンも約1000キロ離れた広島にエールを送り、待ちに待った歓喜に満面の笑みを浮かべた。
●100人が喜び爆発 五稜郭ガーデン
函館市本町の五稜郭ガーデンには、地元の後援会「函館ファイターズ倶楽部」の会員ら約100人が詰め掛け、声援を送りながら大型ビジョンで勝敗の行方を見守った。
6点リードの9回裏2死、集まったファンたちは全員総立ちになりながら、「あと一人」の大合唱。優勝が決まった瞬間、仲間同士で抱き合いながら、喜びを爆発させた。
10年来の日ハムファンという市内戸倉町の会社員、小山内由桂さん(28)は「私にとってファイターズは生活の一部。本当にうれしい」と笑顔を見せた。(金子真人)
●町全体で感動共有 七飯町
七飯町の北海道日本ハムファイターズななえ後援会(手代森捺音子会長)は、約45人が町内のカラオケルームに集まった。名誉会長の中宮安一町長も駆け付け、2番手で登板した同町出身の鍵谷陽平投手にも大きな声援が送られた。日本一を決めると、クラッカーを鳴らして喜びを分かち合った。
試合終了後には、町中島の和菓子店「天狗堂宝船」特製のきびだんご500本を軽トラックの上からメンバーや近隣住民にばらまき、勝利の余韻に浸った。手代森会長は「発足した年に日本一になり、町全体で感動を共有できて本当にうれしい」と笑顔で話していた。(稲船優香)