函館市若松町のJR函館駅前の花壇で21日、花々の撤去作業が行われた。大学生や主婦ら市民ボランティア30人が参加し、「きれいな光景で多くの人を喜ばせてくれてありがとう。また来年会おうね」と土壌整備に汗を流した。
花壇は「函館駅前花いっぱい業務」を受託する桔梗造園(石川町)とNPO法人「スプリングボードユニティ21」(折谷久美子理事長)が整備。シーズンを通じて花が咲き誇り、函館の玄関口を彩った。
撤去作業では参加者が手分けして、土壌を手入れ。来年5月の大型連休中の開花を見込んで、初めてとなるチューリップの球根を植える準備などをした。
道教育大函館校からは4年生3人が参加し、1年時から関連ボランティアに取り組む荻原拓未さん(22)は「名残惜しいが、来年も美しい花でいっぱいになることを期待したい」。参加者に花苗の講習をした桔梗造園の山本かおるさんは「土を起こしてふかふかにすることで、来春に咲く花々の栄養になる。大型連休にはチューリップが初めて咲くので楽しみ」とにっこり。
折谷理事長は「あっという間の1年で、多くの市民ボランティアの協力に感謝したい。頑張ってくれた大学生が卒業後も函館に来てくれた時に、この花々で迎えることができればうれしい」と話していた。(田中陽介)