函館市がJR函館駅前の再開発ビル「キラリス函館」に整備を進めてきた公益施設「はこだてみらい館」と「はこだてキッズプラザ」が15日、開業した。初日から大勢の家族連れでにぎわった。新たな交流施設の誕生で、駅前・大門地区の活性化に期待が集まっている。
オープンに先立ち、みらい館でセレモニーが開かれ、市や地元商店街の関係者ら約50人が出席。工藤寿樹市長は「子どもたちはもちろん、市民や観光客の皆さんが楽しんでいただくとともに、函館の顔である駅前・大門地区の活性化に向け、大きな期待をしている」とあいさつした。
その後、キラリス3階のみらい館に設置された縦2・4メートル、横14・4メートルの巨大モニター「メディアウオール」の前で、関係者や地元の子どもたちがテープカットして、新しい施設の誕生を喜んだ。
オープンの午前10時には、この日を心待ちにしていた親子連れが続々と来館し、人の動きを感知する最新鋭の映像コンテンツや、雲の形をした巨大なネット遊具などを自由に楽しんだ。
テープカットに参加した函館宇賀の浦中2年の小山内和馬君(14)は「幅広い年齢が楽しめる施設ができてうれしい。体験を通していろいろなことを学んでいきたい」と話していた。
両施設は函館市が設置し、NAアーバンデベロップメント(函館市若松町)、ソニーPCL(東京)、こどもクラブ(札幌市)で構成される「はこだてみらいプロジェクト運営チーム」が指定管理者。先端技術が楽しめる映像体験や室内遊具で遊べるコミュニケーションスペース。地元の親子だけでなく、観光客の利用も想定している。(金子真人)