函館市企業局交通部は14日、市電2001号車を駒場車庫から京王重機整備(東京)に向けて搬出した。本年度2両目の車体改良で、来年3月まで改修作業が行われる。
2001号車は1993年に導入した2000形の1両。同時に新造した3000形のスタンダードタイプに当たる。同部は昨年度から老朽化した車体の改良を進め、京王重機での実施は昨年の3002号車に続いて2両目。今年9月にはJR北海道グループの札幌交通機械(札幌)が8001号車の改良を請け負い、市内で作業を進めている。
幕式の行き先表示器はLED(発光ダイオード)化して視認性を高めるほか、側面の表示器、ヘッドライトの改修など、内外装のリフレッシュを図る。
駒場車庫では、2001号車の車体を2台の大型クレーンでつり上げ、トレーラーに乗せた。苫小牧経由で東京に向かう。改良費は3920万円。来年3月に帰函し、同4月からの運行再開を予定する。(今井正一)