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肌凍る海へ 行修者4人御神体清め 木古内寒中みそぎ祭り閉幕

 【木古内】道指定無形民俗文化財の佐女川神社(町木古内、野村広章宮司)の神事、第194回「寒中みそぎ祭り」は最終日の15日、行修者が海中沐浴を行った。時折雪が激しく舞う中、4人の若者が勇ましく肌凍る海へと飛び込み、御神体を洗い清めた。
 4年目の別当、木水拓海さん(24)、3年目の稲荷、齊藤亘さん(25)、2年目の山の神、平野心太さん(16)、1年目の弁財天、加藤之康さん(26)の4人は13日夜から同神社にこもり、水ごりで身を清めた。
 最終日は白装束姿でそれぞれ御神体を抱えて神社を出発し、町民は沿道で行列を見守った。みそぎ太鼓が鳴り響く津軽海峡に面したみそぎ浜では下帯姿の4人が荒波を乗り越えて御神体を清めた。水ごりも披露され、無病息災を願う大勢の観客にも水を浴びせた。祭りを締めくくる本祭後には野村宮司らによって松前神楽が披露され、4人の労をにぎにぎしくねぎらった。
 行修者経験者の加藤さんは、弁財天の代役として5年ぶりの神事に臨んだ。1人で水をかぶる「自かぶり」では貫禄ある姿で見物客を喜ばせてきたが、加藤さんは「(経験者として)震えたらどうしようかとプレッシャーがあった。解放されました」と、安堵(あんど)の涙があふれた。
 木水さんは新型コロナウイルス禍とも重なった4年間の大役を終えた。来年からも後輩たちを支える考えで、「何事においても気持ちが強くなった。自分と同じように行修者をかっこいいと思う人が増え、みそぎ祭りがずっと続いていけば」と話していた。(今井正一)










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