函館市谷地頭町の函館八幡宮(中村憲由樹宮司代務者)で2日、境内へ続く石段を北海道和種馬(ドサンコ)が駆け上がる「騎馬参拝」が行われた。5頭が134段を1分ほどで登り、初詣の参拝客から歓声が沸いていた。
騎馬参拝は、同市東山の「函館どさんこファーム」(池田茂代表)が、乗馬で自然散策などをする「ホーストレッキング」の安全を祈願し、1999年から実施。騎乗者は武者装束に烏帽子(えぼし)姿で馬にまたがり、拝殿前で神職からおはらいを受け、この一年の無事を祈願した。
池田代表(62)は「今年はいつも以上に軽やかに駆け上がってくれた。待ちに待った北海道新幹線開業で地域の活性化、そして災害のない良い一年になってほしい」と話した。
参拝後には、子どもたちを馬に乗せるサービスもあり、人気だった。市内の自営業藤井朋広さん(47)は「家族の健康と子どもたちの健やかな成長を見守りたい」、長女の野乃花さん(15)は「今年は高校受験なので一生懸命に勉強を頑張る」、長男の大空(7)君も「算数を頑張る」と声を弾ませた。(田中陽介)