北海道新幹線開業などに伴い、外国人観光客が増えていることを受け、函館市消防本部は25日、同本部4階防災研修ホールで、英語による緊急通報や救急事案に対応できるよう外国語研修を実施した。
この日は、消防指令センター職員や救急隊員など45人が参加し、道教育大函館校非常勤講師の市根井惠子さんから、現場で聞くことになるかもしれない英語フレーズを中心にレクチャーを受けた。
市根井さんは「耳で聞く英語を覚え、聞き取る力を高めることで理解力につなげてもらう」と呼び掛け、「アクシデント(事故)」「エマージェンシー(緊急事態)」などの単語やフレーズを参加者らと読み合わせた。続いて市根井さんと参加者で通報時や救急対応時に交わされる英会話を実演していた。参加者からは「脈をとるときや身体に触れなければならないときに聞く英語のフレーズは」などの質問があるなど熱のこもった研修となった。
企画を担当した同本部指令2課の山﨑真消防司令補は「参加者にとって、この研修が英語のスキルアップにつながるきっかけになれば」と話した。
同本部によると今年4月1日から8月24日まで、函館市内で救急搬送された外国人は19人だという。(半澤孝平)