開港164周年記念函館港まつり(実行委主催)は2日、メインイベント「ワッショイはこだて」が始まり、初日は十字街・松風コースでパレードが行われた。今年は4年ぶりに「いか踊り」が復活し、新型コロナウイルス禍前と同じ3部構成で実施。参加した市民ら計37団体、約5200人(主催者発表)は気温27度前後の暑さに負けず、待ちに待った祭りへのパワーを爆発させていた。
コロナ前の2019年より25団体、約4000人少ないものの、午後5時半に第1部の「函館港おどり」が始まると沿道の観客は大きな拍手を送り、第2部の「子供いか踊り」でおなじみの曲が大音量で流れると盛り上がりは最高潮に。子どもたちが元気いっぱいの踊りを披露し、続く「サマーカーニバル」ではZERO D.BやJMSバトンクラブのバトン演舞などがパレードに華を添えた。
第3部は自由参加を含め13団体による「函館いか踊り」。参加者は「いか刺し、塩から、いかソーメン もひとつおまけにいかポッポ」の歌詞に合わせて1・4キロのコースを踊り歩き、観客も一緒に踊るなどして楽しんでいた。
家族4人で参加した函館市上新川町の主婦、坂本夏枝さん(39)は「ずっと(祭りに)出たかったので、いい思い出になった」と笑顔。娘の朱莉ちゃん(5)は今回が初めてのいか踊り。「(振り付けが)簡単だったからとても楽しかった」と話していた。
3日のパレードは午後5時半から、千代台・五稜郭コースで行われる。(長内宏人)