【松前】松前藩屋敷で21日、アジサイの花を館内の水路に浮かべる「浮き紫陽花(あじさい)」(北海道まつまえ観光物産協会主催)が始まった。水面を覆った約2500株のかれんな花が来場者を楽しませている。30日まで。
新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年、あじさい祭りに変わる取り組みとして始めたのがきっかけ。SNSなどで話題となり、21年以降も継続している。
多くの人が来館し、水面に浮かぶ紫や水色、ピンク色などの花を観賞。友人とともに札幌から観光で訪れた会社員、二宮留美さん(53)は「とてもきれいで癒された」と話した。
22、29日は午後6時半頃から夜間ライトアップを実施。22日は隣接の日本庭園で松前神楽の上演(午前11時)も。
近隣の商店街24店舗が、水を入れた容器にアジサイの花を浮かべる花手水(はなちょうず)を店先に展示。コンテストも行い、松前高校の生徒が審査員を務める。
藩屋敷の入館料は360円。小中学生240円。幼児無料。午前9時~午後5時。22日、29日は午後9時まで。(鈴木 潤)