函館市は、函館の企業立地環境を広く知ってもらう取り組みとして「函館ものづくり産業アンバサダー(大使)」制度を創設し、民間企業経営者ら7人に委嘱したそれぞれの企業活動などを通じて、市の経済施策や産学官連携の環境などを紹介してもらう市はPR機会を増やすことで、地域の振興につなげたい考えだ
アンバサダーは、市内のIT企業や製造業などの経営者ら3人、これまでの企業誘致活動などで函館に進出し、事業拠点を構えた経営者、首都圏の企業経営者ら計7人地元企業と首都圏などの企業との連携機会の創出を図るため、昨年度から市と広域連携推進事業を進める都圏産業活性化協会(TAMA協会)の役員にも委嘱した市工業振興課は「函館のために一肌脱いでくれるような、思いを持った人を選定した」とする
大使にはアンバサダーの肩書きが入った名刺などを支給それぞれの業務や商談展示会の場などで活用してもらう市は大使からの情報提供やアドバイスを受けて、経済振興施策に役立てる大使の活動を通じ、函館に関心を持った企業関係者がいた場合は、市が函館に招請する費用を負担ニーズに応じて市内の各学術研究機関や工業団地などの見学をしてもらう
市は、今後も適任者がいれば、随時、就任を依頼する考え同課は「アンバサダーの肩書きを話題のひとつにしてもらい、函館に関心を寄せてくれる企業があればうれしい」としている(今井正一)