日本で2回目、道内で初めての「国際頭足類函館シンポジウム」が10日、函館国際ホテルで開幕した世界約30カ国からイカやタコの研究者約240人が集まり、250件の研究発表を行う同時に始まった「科学者たちのイカタコ・コレクション展」、イカ画家宮内裕賀さん(29)=鹿児島市=の作品・グッズ展示即売会は一般公開している
国際頭足類諮問委員会(CIAC)が3年に1回開く国際会議で、日本開催は1991年の静岡県清水市(現静岡市)以来24年ぶり開会式では委員長を務める桜井泰憲北大大学院水産科学研究院特任教授が「今回は間口の広いシンポになった若い研究者の参加も多いので、素晴らしい発表をして新しい研究に向かってほしい」とあいさつ「頭足類科学の最新の進歩」をテーマに、口頭やポスター発表を行った
イカタコ・コレクション展は、おもちゃや陶器、木彫など大小約60点が並ぶ世界で唯一のMRI(磁気共鳴画像)でスキャンし3Dプリンターで再現した朱漆塗りのダイオウイカも企画した米ミネソタ大美術学部の中島隆太准教授(44)は「イカ教(狂)の人たちが持ち寄ったレアグッズをぜひ見てほしい」と話す約5メートルあるダイオウイカの魚拓は、12日のみ会場で一般公開する
宮内さんは2004年からイカだけを描く創作活動を続けており、今回は絵画やポストカード、マグカップ、小皿、リングを持ち込んだアオリイカをイカ墨で描いた作品(12万5000円)など見応え十分で、宮内さんは「イカが素晴らしいことを知ってもらえたらうれしい」としている
どちらも午前10時~午後5時、13日まで
このほか、12日午後1時半から市民講演会を同ホテルで開催する入場無料函館国際水産・海洋都市推進機構へファクス(0138・21・4601)またはメール(office@marineーhakodate.jp)で申し込む(山崎大和)