札幌市の建設会社北央産業(鈴木要社長)が、昨年閉館した函館湯の川温泉地区の「ホテル入川」(湯川町3)跡地に、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の建設を計画していることが3日までに分かった現在、建物の解体準備を進めており、来秋にも開設させる
同社は9月末に源泉付きの土地約3300平方メートルを取得同社はこれまでに、道内でサ高住6施設を設置しており、函館市内では「ケアヴィレッジほくおう湯の川」(湯川町3)に次いで2カ所目となる
建設予定のサ高住には温泉施設を設ける計画で、道内でサ高住やグループホーム、デイサービスなどの高齢者施設を展開している同社の関連会社「ほくおうサービス」が経営する見通し
同社関係者は「来年3月に北海道新幹線が開業することや、温泉街に立地していることなど、遠くに住む家族が訪れやすい環境にある関連施設が近くにあるので連携も取りやすい」としている
ホテル入川は1962年創業で、100年以上の歴史を持つ料亭「割烹入川」の流れをくむ宿泊施設として地域住民からも愛されてきたが、売り上げの落ち込みが続いたことから昨年10月末に閉館した(金子真人)