【北斗】上磯郡漁協上磯支所は、市の新たなブランドとして期待される「峩朗(がろう)ガキ」の生産拡大に取り組んでいる今年は本格生産を始めた昨年の倍以上となる9万3000個を養殖北斗漁港上磯地区にイートイン方式を採用した物販施設が12月にオープン予定で、来年3月26日に開業する北海道新幹線の利用客に売り込む狙いだ
昨年は4万5000個の養殖に成功今年は施設基数を増やし、知内地区から9万3000個の半成貝を搬入、7月下旬に養殖を開始した生育は順調で、実入りも良好という
11月7日ごろ今季の水揚げが始まり、同14日に道内の居酒屋などに対して販売がスタート同日には上磯支所で一般向け直売会も予定している昨年は12月に販売を開始しており、今年は実入りが良いため1カ月販売時期が早まった12月27日には注文を受けて販売する直売会を開催予定
同支所は「昨年より取引先も増え、札幌の居酒屋では『峩朗ガキ』の名前で販売されている漁業者の生産意欲も高まっており、ホッキ貝と並ぶ2本柱に育てたい」と意気込む
北斗カキ部会(11人)の山崎誠部会長(41)は「1年目はいい品物ができ、販売したらみんな良い評価をもらったので、2年目の増産につながった新幹線開業に向け、新たな特産品に育てたい」と話す
石灰岩を採掘する峩朗鉱山から川を経て海に流れ込む水は、ミネラルが豊富で栄養満点このため峩朗ガキは実入りが良く、カキ本来の味が楽しめると好評を博している(山崎大和)