開学50周年を迎えた函館大学の記念式典と祝賀会が10月31日、函館国際ホテルで開かれ、卒業生や教職員ら約300人が節目を祝いながら、一層の発展を誓った
式典で野又淳司学長は商学一筋の半世紀を振り返りながら「これからは地方における社会科学の教育、研究が不可欠専門分野間の相互作用を推進し、チームとして創造性があり中心となる人材を輩出していきたい」と式辞を述べた
来賓を代表して3人がお祝いの言葉を贈り、日本私立大学協議会の小出秀文常務理事は「今後も全学一致して躍進を遂げられるよう祈念します」と述べた
また、永野彌三雄、河村博旨、溝田春夫の3名誉教授に対し、野又学長が感謝状を贈った
式典後、一橋大学の山内進名誉教授が「とまれ、お前はあまりにも美しい?漱石・ゲーテ・実学革命?」と題して記念講演し、商学の歴史などについて語った祝賀会では鏡開きを行い、出席者は会食しながら和やかに歓談した
函館大学は1965年4月、初代学長の故野又貞夫氏(1901~76年)が道内5番目の4年制私立大学として高丘町に開学した68年5月に十勝沖地震で被災して校舎が全壊したが、翌年8月には新校舎が完成商学部のみの単科大学として一貫して商業・商学教育を実践し、2014年度まで9638人が巣立った(鈴木潤)