歌唱力や発音、表現力などを競う寛仁親王牌第30回全国童謡歌唱コンクール(日本童謡協会ほか主催)の全国大会・子ども部門に、函館柏野小3年の花田真一郎君(8)が出場する花田君は、これまで全道大会に4度出場してきたが、全国大会は初めて本番を前に、函館市東山の声楽家石丸典子さんが指導する音楽教室で、仕上げの練習に熱を入れている
歌同大会は子ども、大人、ファミリーの3部門に分かれ、出場者は課題曲から1つを選んで2分以内で童謡を歌唱するテープ審査で各部門7組を選び、北海道など全国7ブロックの最優秀賞受賞者が、11月3日の全国グランプリ大会(東京・EXシアター六本木)に出場する
歌花田君は3歳から歌を始め、同コンクールには4歳の時から出場毎年全道大会に進出したが、これまで2位の優秀賞に甘んじてきた今年は、谷川俊太郎作詞の童謡「誰も知らない」で挑み、全国大会への切符を手にした「歌うことで聞いた人がうれしくなるのが楽しい今回の歌は歌詞が面白いので緊張するけど楽しんで歌いたい」と笑顔を見せる
歌自分しか知らない秘密の話を、そっと打ち明けるようなユーモアのあふれる内容は、指導する石丸さんによると「花田君の天真らんまんなキャラクターに合った歌」という「彼の持ち味を生かしながら、最高賞の金賞を目指して練習に臨んでいる」と話す
歌練習は、本番直前に少し時間を増やすほかは月3回、一回につき30分程度のペースを維持しながら進めている(半澤孝平)