【札幌】道内中小企業の優れた新技術や新製品を表彰する、本年度道新技術・新製品開発賞の食品部門で、北海道乳業(函館市)のはっ酵乳「生乳ヨーグルト」と、函館ひろめ堂(同)の「糖化熟成技術によるコンブ素材を用いたふりかけ」が優秀賞を受賞した
北海道乳業の「生乳ヨーグルト」は、道産原材料と道産乳酸菌(HOKKAIDO株)を使用し、全て北海道産にこだわって開発人体介入実験の結果、道産乳酸菌の機能性効果が実証され、学会誌にも発表した
ひろめ堂の「糖化熟成技術によるコンブ素材を用いたふりかけ」は、コンブの水分調整と熟成中の温湿管理を短期間で熟成させる新技術を使い、化学調味料を使用せずに自然な甘みと旨みを引き出すことに成功独創性の高い技術が評価された
15日に道庁で開かれた表彰式では、北海道乳業の川崎庸商品開発室長と函館ひろめ堂の成田幸大専務に、辻泰弘副知事から表彰状が贈られた
川崎室長は「乳酸菌には各社が着目しているが、北海道を売りにしていきたいHOKKAIDO株と合致させ、免疫作用や機能性の分野で研究を進めたい」、成田専務は「函館近郊のワカメやコンブを使用している今後も商売を広げ生産者にも還元していきたい協力者に感謝している」と、受賞の喜びを語っていた(鳥越裕子)