このところ値下がり傾向にあったガソリン価格が9月半ばに上昇傾向に転じた函館市内の主なガソリンスタンドでは、16日からフルサービスでレギュラー1リットル135円、セルフは132円で販売19日からの秋の大型連休の行楽にも影響がありそうだが、期間中の価格は現状維持となる見通しだ
経済産業省・資源エネルギー庁が16日発表した石油製品価格調査結果によると、レギュラーガソリンの1リットルあたりの平均価格は135・4円で、10週ぶりに値上がりに転じた中国への景気期待感から原油価格が上昇したためだ
市内の小売業者の担当者は「9月に入ってから値上がりの傾向はあるが、ひとまず連休中は価格の変動はないのでは」とする
石油情報センター(東京)は「ここ最近は中国の経済が減速した分、原油価格が低下していたただ、中国が元を切り下げたことで景気期待感が高まり、前週から値上がりに転じた」と説明今後の見通しについて「来週末にかけて大幅な変動はないだろう」とみている
市内では18日現在で1リットル125円を切る店舗もあるが、昨春の消費税増税から消費者の節約志向に変わりはなさそうだ毎回1週間分と決めて給油している50代女性は「連休中、車で遠出したい気持ちはあるが我慢します」と話し、普段からも燃費が悪くなるような運転は控えているという
一方、市が市内の卸・小売29店を対象に11日に行った価格調査によると、家庭用灯油(1リットルホームタンク用)は平均79・88円(前月比2・51円安)、軽油1リットルで同114・48円(同5・61円安)、重油1リットルで同78・64円(同3・68円安)と値下がりプロパンガスは5立方メートル平均で5956・45円(同20・9円高)、10立方メートルで9724・75円(同38・1円高)と値上がりした(蝦名達也)