JR北海道とJR東日本は16日、北海道新幹線新函館北斗―新青森間(約149キロ)を来年3月26日に開業すると発表した運行本数は1日13往復とし、このうち、10往復が新函館北斗―東京間を直結する途中停車駅や4時間を切るかどうかが焦点となっている新函館北斗―東京間の最速時間については、関係各社で調整を進め、年内に発表する
札幌市のJR北海道本社で行われた記者会見で、JR北海道の島田修社長とJR東日本鉄道事業本部の赤石良治営業部長が明らかにした開業日を3月下旬としたことについて島田社長は「開業に向けた工程を確実にこなすことに加え、冬時期の開業には課題があり、できるだけ3月の遅い時期にしたかった」と説明した
運行本数は、新函館北斗―東京間の10往復のほか、仙台、盛岡、新青森の各駅と新函館北斗駅を結ぶ列車が各1往復運行する列車名は、新函館北斗と東京、仙台をつなぐ便が「はやぶさ」、盛岡、新青森と結ぶ便は「はやて」となる車両は、JR北海道の「H5系」(10両編成、定員731人)に加え、基本構成が同じで、JR東日本が所有する「E5系」を使用する
北海道新幹線は、青函トンネルを含む約80キロが、全国で初めて貨物列車との共用区間となるこのため、JR北海道はダイヤ編成に向けて、JR貨物など関係機関と大詰めの協議を行っており、調整がつき次第、新函館北斗―東京間の最短所要時間などを発表する見通しだ
また、木古内駅、奥津軽いまべつ駅の停車本数や、函館、宇都宮両市が要望している宇都宮駅の停車などについても、12月までに正式発表を行う
島田社長は、「北海道新幹線を予定通り、安全に開業させることに全力を挙げたい開業をきっかけに新たな交流や連携が道内全域に拡大し、新幹線時代の到来を実感できるように盛り上げていきたい」と抱負を述べた(山田大輔)