JR北海道函館支社は15日、JR函館駅2階の多目的ホール「イカすホール」を10月3日で廃止すると発表した同駅商業ゾーンのリニューアルに伴うもので、開設から約10年で幕を閉じることになる
同ホールは2004年4月にオープン面積約90平方メートルで絵画や写真の展示など、市民団体に幅広く活用された同支社によると、昨年は32件の利用申し込みがあったという
同支社は現在、新規申し込みの受け付けを終了しており、同2日に開催する、文化施設などを夜間に公開するイベント「はこだてカルチャーナイト」での利用が最後となる
児童・生徒を対象とした「ふるさと写真コンクール」の応募作品を毎年、同ホールに展示していた函館の歴史的風土を守る会の新城光正さんは、「市民はもちろん、観光客にも見てもらえる貴重な場所だったので、なくなるのは惜しい」と残念がる
また、同ホールに隣接する「船と鉄道の図書館・いるか文庫」は改装工事期間、休業となる(山田大輔)