屋根付き三輪自転車タクシー「notte(ノッテ)」が、函館の西部地区を快走中だ昨年開発され、電動アシスト装置を搭載している新型タクシーで、本格運行は全国で初めて車内から街並みをゆっくり楽しめることから、市民や観光客から早速人気を集めている
ノッテは、部品製造業の「シマト工業」(新潟県三条市)などが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでの利用を見据え、共同開発した国産自転車タクシー昨年10月、「燕三条ものづくりメッセ」でお披露目され、今年5月に神奈川県横浜市で試験走行が行われた
定員は最大3人(運転手を除く)車体の素材には十分な耐久性を持ち、リサイクル可能な防水段ボールを使用し、外装のラッピングにかかるコストを大幅に削減したイタリア語で「夜」を表すノッテというネーミングには、「気軽に乗って」という意味も込められている
市内で運行を担うのは、関東地方で人力車や自転車タクシーの業務経験を持つ大和田康さん(32)埼玉県生まれで、函館にはほぼ毎年、自転車旅行で訪れており愛着があるという昨年11月にはフランス製自転車タクシー「シクロポリタン」を使って、西部地区を試験走行した
今年8月中旬からノッテの本格営業を開始金森赤レンガ倉庫を主な拠点として駅前方面や西部地区に客を運んでおり、大和田さんは「需要の多さは想定以上特に市民や観光客の家族連れにご利用頂いている」と手応えをつかんでいる様子だ当面の運行は1台だが、改良を加え、将来は複数台を導入するという
大人1人初乗り300円で、以降は区間ごとに100円ずつ加算周遊コースは1台15分1000円で、最大1時間まで楽しめる営業時間は午前10時から午後5時まで雨天休業問い合わせは大和田さん(?090・9008・0285)へ(山田大輔)