函館市病院局は26日、市立函館病院で開かれた第2回市病院事業経営改革評価委員会(岩田州夫委員長)で、本年度4~6月の経営実績を報告した市立函館は1日平均の入院患者数(一般)減が影響し、入院収益は当初計画を3億600万円下回る26億7489万円となった赤字幅も当初計画を2億5696万円下回った収益の改善策として、10月を目標に「入院支援センター」を立ち上げ、入院と外来の効率化を図る考えが示された
市立函館は、入院患者数の目標を480人に設定していたが、6月中旬まで産科再開に伴う入院制限などの影響により、436人にとどまった医療機器購入など資本的支出は11億6930万円だった
市立函館は昨年度予算決算で8億3258万円の赤字を計上本年度の赤字を2億6380万円以内に抑える目標を掲げており、民間コンサルタント業者を通したコスト管理など収支の改善に取り組んでいる今後開設予定の入院支援センターでは、入院に関する窓口を一本化し、入院予定患者の受け入れをスムーズに行い、入院件数を確保するのが狙いだ木村純院長は「今後患者の確保と入院1日単価の引き上げを同時に行い、入院件数が減っても収益を確保できるよう進める必要がある」と述べた
一方で、恵山病院が6603万円、南茅部病院が3462万円の黒字で、ともに本年度予算執行計画の目標値を上回った恵山は入院収益が計画を2400万円下回る9231万円だったものの、給与費や材料費など医業費用を中心に支出を抑えたことで黒字を計上南茅部も入院、外来収益ともに計画を下回ったが、支出を1143万円削減した(蝦名達也)