函館湯川小学校(土谷敬校長)は25日、湯川2丁目町会(加藤弘会長)に車いす1台を寄贈した児童や同校PTAなどが8年間で600キロのリングプルをこつこつと集めて交換加藤会長は「苦労してやっと手にしたものを頂けるのは、感謝の一言に尽きる」と話している
同校の車いす寄贈は2007年、函館市の社会福祉法人に贈って以来2回目リングプルの収集から車いすの交換までを担う市民団体「リングプル再生ネットワーク」(江別市)を通じて交換した災害時の耐久性を考慮し、アルミ製より頑丈なスチール製を選んだ
この日は、町会と児童会、PTAの役員など約30人が給食を囲み交流児童会長で6年生の増川月渚(るな)さん(12)は「入学前から学校が集めてきたものが地域貢献につながって良かった」と笑みを浮かべた加藤会長(78)は「災害時はもちろん、小学校の運動会を見に行くときなど、多くの場面で活躍させたい」と誓った今後、車いすは町会の事務所に保管し、希望者に貸し出すという
同校は今年で開校135周年9月12日の開校記念日には、PTAから下敷きや児童図書などが学校へ寄付される予定(稲船優香)