渡島総合振興局は、2015年上期(1~6月)の管内一般旅券(パスポート)の発給状況をまとめた発給数は前年を7・6%下回る2156人(男性1038人、女性1118人)で、平成に入って最低となった円安の進行により海外旅行の〝お得感〟が薄れたほか、国際情勢の不安定化、若者の海外旅行離れなどが要因とみられる
道からの権限移譲を受けている市町で発給した分を含む種類別では、10年旅券が前年比2・4%減の1203人、5年旅券が同13・3%減の953人
年齢別では40代、50代を除き、全ての年代で前年を下回った40代が同1・3%増、50代が同5・9%増と伸び率は低かった
市町別では松前、福島、森、長万部の各町で前年より増加函館市が同8・9%減の1554人、北斗市が同18・6%減の184人、七飯町が同7・6%減の133人3市町合計で1871人となり、全体の9割近くを占めた
1989(平成元)年以降の上期の旅券発給の推移は、2000年の5916人をピークに、米国同時多発テロ事件やサーズ(SARS)騒動などで03年に最低の2256人まで落ち込んだ今回はこれを下回る低水準となった(山崎大和)