噴火湾8漁協で構成する噴火湾ホタテ生産振興協議会(会長・大林弘志八雲町漁協組合長)が、噴火湾の耳吊(づ)り方式で水揚げしたホタテのブランド化に乗りだす来年3月の北海道新幹線開業を見据え、広域的な視点から国内消費てこ入れ策が必要と判断した統一ロゴマークを初めて作り、年内にも看板を沿線道路8カ所に設置する方針だ
オホーツクの地まきに対し、噴火湾の養殖は耳吊り方式で、砂かみがなく、身質もしっかりとしている2014年度の噴火湾のホタテ生産量は、前年度より2万トン近く多い9万1000トン、生産額は約300億円に上る道産食材への高い評価が反映されて中国向け輸出が好調で、生産を下支えしている「輸出が堅調なうちはいいが、中国へ流通できなくなった場合、ホタテが日本でだぶつき、価格が下がる可能性もあるそうした事態に備え、食材として広く認知してもらう必要がある」(事務局の八雲町漁協)という
国内での需要喚起を図るための方向性として統一ロゴ作成を打ち出したロープにつるすため、ホタテ貝の耳という部分に穴を開ける〝耳吊り〟を前面に出したデザイン観光客がバスなどで多く行き来する国道5号沿いを基本に、1漁協管内1カ所ずつ看板を立てアピールする
ロゴは名刺や封筒、のぼりなどに印刷して露出度を高めるまた、耳吊りをPRするポスター6000枚も作り、東京や大阪など大消費地や関連自治体に配るロゴを活用した販促活動も大消費地で実施したい考えだ道や市町の支援を財源として活用する予定
8漁協は渡島の鹿部、砂原、森、落部、八雲、長万部のほか、いぶり噴火湾、室蘭(山崎大和)