函館市は2014年度の観光客入り込み数(推計値)をまとめた総数は前年度比0・4%増(2万1000人)の484万人で、3年連続で増加した外国人宿泊客数は、同20%増(5万7739人)の34万5954人で、過去最高を記録円安を追い風に台湾や中国などから大勢の旅行客が訪れ、函館観光をけん引した
入り込み数は、交通機関別の利用者数をもとに集計した上期(4~9月)は、前年同期比2・8%減の316万2000人下期(10~3月)は同7・1%増の167万8000人で、02年度の170万8000人に次いで、過去2番目となった市観光企画課は「外国人観光客の増加に加え、北関東や東北でのプロモーション活動が奏功し、国内観光客が復調した」としている
交通機関別では、航空機が前年度比5・7%増の65万2600人昨年、マレーシアや天津(中国)を結ぶチャーター便が相次いで就航したことから、数字を押し上げた船舶はクルーズ船の寄港数が増加し、同25・2%増の26万1900人だった
市内の主要ホテルへの聞き取り調査でまとめた外国人宿泊客数は、上期が14万473人、下期が20万5481人市が第4次観光基本計画(14~23年度)で掲げた目標値の30万人を突破したことから、同課の本吉孝年課長は「数字の上方修正も検討したい」とする国・地域別では台湾が最多で22万8774人チャーター便の運航が始まった中国は、同3・7倍の5万772人と急伸した
今年3月にはエバー航空が台北線のデイリー運航を開始したほか、7月には函館と北京を結ぶ初の直行便が就航する予定で、明るい材料は多い本吉課長は「今後も外国人観光客の増加を見込んでおり、期待を寄せている」としている(山田大輔)