函館市教委はこのほど、本年度の市立小・中学校の児童・生徒数(1日現在)をまとめた小学生は前年度比191人減の1万854人、中学生は同196人減の5598人(ともに特別支援学級を含む)で、市の少子化が深刻化している状況がうかがえる特別支援学級の児童・生徒数は小・中学校とも増加傾向で、より良い教育環境を求める保護者が増えている\n\n
市内小・中学校の児童・生徒数のピークは、小学校が1982年で3万1207人、中学校は87年で1万5505人に上った2004年12月に市と旧戸井町、旧恵山町、旧椴法華村、旧南茅部町が合併し、いったん人数は増加したものの、ピーク時から本年度まで減少傾向に歯止めが掛かっていない\n\n
学級数も減少を続けており、小学校が前年度比10減の482学級、中学校も1減の218学級(特別支援学級含む)となった\n\n
市は市立小・中学校再編計画に基づき、来年度に桐花、五稜、大川中を1校に、18年度に的場、光成、凌雲中を1校に統廃合する方針を固めている小学校12学級以上、中学校9学級以上の規模を確保したい考えただ、市教委は「児童・生徒数は想定以上の減り方をしており、学級規模の変更なども視野に入れる必要がある」とかたる\n\n
80年代に桔梗中や赤川中などが新設されてから、生徒数は旧市街で減少し、郊外の学校で増加する傾向があるまた、本年度の光成中の1年生は13人と生徒数の減少が目立ち、校区の高盛小や金堀小の卒業生の多くが、指定変更で的場中に入学したという市教委は「人口流出や市内間移動などの背景を考慮しながら、スピ?ド感を持って再編を進めていく」としている(蝦名達也)?