【上ノ国】ひやま地域ニシン復興対策協議会(会長・工藤昇町長)は22日、上ノ国漁港にニシンの稚魚10万匹を放流した地元漁師と園児らが参加し、資源復活を願った
稚魚は今年1月に江差・上ノ国沖合で獲れた親ニシンから採卵、せたなの栽培公社で育てた100万粒から12万4500匹を放流用に確保したという
工藤町長は「何とか桧山のために、来年は100万単位で放流できるように道に働き掛けていく夢と希望を持って事業を進めたい」とあいさつ来賓の立花謙二桧山振興局長も「道も全面的にバックアップしていきたい」と述べた
稚魚は体長6センチで1匹平均1・6グラム上ノ国保育所の年長児20人が「魚を食べるときは残さないで食べます海をきれいにするので大きく育って帰ってきてね」とニシンを〝激励〟した保育所実習で付き添った上ノ国高校3年の浅沼有人君(17)は「将来は漁師を目指しているので、このニシンが元気に育ってくれることを願いたい」と話していた
今年の放流は上ノ国のほか江差や乙部など計8カ所で、25日には奥尻で行われる予定協議会事務局によると、これまでの放流実績は2009年度の桧山振興局独自事業を含めて延べ106万匹に上る(田中陽介)