函館大妻高校(池田延己校長)で16日、サクラを見ながら行う茶会「春の野点(のだて)」が開かれた茶道部の部員16人が、近隣住民や介護施設に入居する高齢者ら約150人に抹茶や菓子を振る舞った
同校の初代校長外山ハツ氏の発案で、1979年から毎年実施今年は天候に恵まれ、3年ぶりに屋外で行った
同校敷地内にあるヤエザクラ「関山」の花びらが舞い散る中、同部の川村真優部長(福祉科3年)が作法にのっとって抹茶をたてた参加者は、桜があしらわれた器に入った抹茶を2杯堪能したほか、この日の朝に部員が手作りした干菓子や桜まんじゅうを味わった終了後には、部員から使用した茶道具などの説明を受けていた
週に1回の部活動で作法の勉強を重ねてきたという川村部長は「参加者が話し掛けてくれたので、途中から緊張がほぐれたとても新鮮な体験でした」と笑顔市内柳町から訪れた坂田ケイ子さん(75)は「大好きな抹茶と、甘さ控えめな菓子がとてもおいしかった」と話していた(稲船優香)