8月オープン予定の函館アリーナ(湯川町1)のシンボルマークがこのほど完成し、15日、市役所でマークの受贈式が行われた共同制作したアリーナの工事監理関係者と公立はこだて未来大学の教授ら5人が来庁し、工藤寿樹市長にお披露目した共同制作したのは、大建設計(東京、平岡省吉社長)とティーアンドパルス(赤川町、塚田俊社長)、未来大の木村健一教授・原田泰教授研究室制作には約1年半かかったといい、「函館アリーナ(円)が、幅広い表現と鑑賞と感動(演)を生む、交流(縁)の場であること」をコンセプトに、3つの円弧のつながりで表現した色は赤、青、緑の3色用意し、主に赤色のデザインをアリーナ内の総合受付に設置したり、パンフレット用に使用する予定だ
月1回以上三者で協議する中、円形の建物に合ったデザイン作りに苦労したというが、木村教授は「市民全員が共有する施設ということを念頭に置き、一貫性のある考え方で作業を進めることができた」と説明する
マークのほか、松前出身の書家、故金子●亭の作品の中から、人が動いているような躍動感がある文字を選び、メーンアリーナの廊下の壁に約20書ほど配置また、受付横のガラスショーケースの中に、旧安田倉庫に使われていた1874~76(明治7~9)年製のレンガを敷き詰め、市の遺産をまんべんなく活用する
大建設計の北原和俊意匠設計室課長は「地元の大学と共同で制作したことで、地域性を生かせた」と振り返る同大4年の三野宮定里さんは「まだ作業は残っているので、早く全て完成させたい」と意気込んでいた(蝦名達也)