七飯町の駒ケ岳山麓で5月28日に行方不明になり、3日に鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内の宿舎で無事保護された北斗市の男子児童(7)=浜分小学校2年=について、市立函館病院は早ければ6日にも退院する見通しとしている。
発見された当時、児童は手足にすり傷や軽い脱水症状などがみられたが、命に別条はなく、大事を取って同病院に入院している。函館中央署は、児童の心身両面の回復を待ってから、行方不明になった当時の状況や、発見に至るまでのいきさつなどについて話を聞く方針だ。
同署によると、児童の行方不明当初、家族は「山菜取りをしていた際にはぐれた」と同署に通報していたが、言うことを聞かせるためのしつけとして親が運転する車から降ろされ、置き去りにしたことが判明。児童は3日、鹿部町本別の同演習場内宿舎の中にいるのを、天候不順のために雨宿りしようと訪れた演習中の隊員に発見された。
発見場所がこれまでの捜索の範囲外だったことについて、同署警務課は「地の利に詳しい人などからの意見を求めながら、懸命に捜索し続けてきた。捜索には問題はなかった」としている。