道警函館方面本部管内で2020年に発生した交通事故による死者数は、過去最少だった前年より4人増えて12人だった。一方で負傷者数は203人減の605人と大幅に減った。
管内の交通事故の死者は69年に最多の91人を記録したが、近年は減少傾向にあり、20年の死者は2016、17年と同数だった。
交通事故死亡者のうち、65歳以上は7人、うち歩行者が3人だった。歩行者と車の事故による死者が6人、自転車と車の事故が2人で、同課は「無理な横断、スピードの出しすぎに注意を」と呼び掛けている。
死亡事故の発生場所は函館市4件、北斗市3件など。奥尻町では7月にトラックと原付バイクの衝突で7年ぶりに交通死亡事故が発生した。
同課は「昨年は死者数増加という残念な結果になったが、今年は高齢者歩行者向けの安全対策を早めに打っていきたい」としている。
道内全体の交通事故死者数は同8人減の144人、負傷者は2001人減の9045人。函館のほか北見、札幌の各方面本部管内で死亡者が増えた。