北海道国際交流センター(HIF、山崎文雄代表理事)の第31回日本語日本文化講座夏期セミナー開講式が10日、函館国際ホテルで行われた。留学生を自宅に受け入れるホストファミリーも出席し、温かな雰囲気で歓迎した。
今年の留学生は米国ハーバード大やイェール大など30校の計62人。8月6日まで日本語と日本文化を集中して学ぶ。座学のほか、小学校訪問や港まつりパレード、野外劇参加など住民との交流も深める。
開講式で山崎代表理事は「函館は過ごしやすい気候と新鮮な食べ物など素晴らしいものが多い。まちの眺めも良くて、小さな悩みは吹き飛んでしまう。いい思い出をつくってほしい」と激励。留学生代表としてザック・サウンダーズさん(20、米国シカゴ大学)が「初めての日本でとてもわくわくしている。日本語だけではなく、日本の文化にも触れたい」とあいさつした。
同セミナーは1986年から始まり、今年の62人を含めてこれまで1787人の留学生が参加。HIFによると、海外の大学における日本語講座の1年分に相当する学習量をこなすことから、ハーバード大などで紹介されるほどの人気だという。(田中陽介)