昨年11月から遺愛女子高校(福島基輝校長)で学んでいるマレーシアからの留学生、エリ・チャンさん(18)が11日、帰国に向け14日に函館を出発するのを前に、同校で成果報告を行い、磨いてきた日本語で両国の文化の違いを発表した。
エリさんは同国の首都クアラルンプール出身。留学は当初昨年4月からの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期に。来日後は、同校英語科2年生のクラスで学び、日本語の学習にも取り組んできた。
この日は同校2年生230人を前にエリさんが日本とマレーシアの違いをテーマに日本語で発表し、「マレーシアは多民族国家で宗教もさまざま。辛い料理を好み、右手で直接食べる習慣がある」と現地の文化を紹介。
発表の最後には「函館に来ることができ、本当にうれしい。4カ月間素晴らしい経験ができた」と留学生活を振り返った。また、好きな日本語として「行って来ます」を挙げ「行って帰ってくるという意味で、帰れる場所があることはとても幸せなこと。『さよなら』は言わず、『行って来ます』と言います」と締めくくった。
同じクラスで学んだ久保田愛梨さん(17)と笹森ルカさん(17)は、「コロナで行事もない中、エリさんのおかげで毎日充実していた」と話し、エリさんは「クラスメイトと別れるのは寂しいけど、また函館に遊びに来たい」と笑みを浮かべた。(飯尾遼太)