函館工業高校(小幡圭二校長)は、「全国工業高等学校長協会」が資格取得や検定の成果を評価する昨年度の「ジュニアマイスター顕彰」で多くの生徒が認定され、全国476校中上位30校以内となる優秀校の学校表彰を受けた。道内では同校のみで2006年度以来3回目。小幡校長は「生徒の努力が実った結果。卒業後の地域での活躍を期待したい」と笑みを浮かべる。(飯尾遼太)
同顕彰では資格試験やコンテストの入賞実績を個別に得点化し認定。昨年度は社会人や大学生に合格者が多い「第三種電気主任技術者」「情報処理安全確保支援士」など難関の国家資格を同校生徒が取得。また、電気科では多くの生徒が「第一種電気工事士」を取得するなど成果を上げ、点数が45点以上のジュニアマイスターゴールドに44人、30点以上のシルバーに44人、20点以上のブロンズに33人の計121人が認定された。
同校では資格取得に向け、授業前の朝の時間や放課後を活用し、講習会を実施。生徒と教員が一丸となって試験合格を目指している。小幡校長は「現在生徒の約85%は部活動に取り組んでいて、帰宅後も試験勉強に励んでいる。目標に向かって頑張れる子が多く自慢の生徒たち」とたたえ「高校での頑張りは卒業後も生かされる。難関資格でもどんどんチャレンジする学校の伝統を今後も引き継いて頑張ってほしい」とエールを送っている。