函館大妻高校(池田延巳校長)は19日、食物健康科戴帽式・対面式を開いた。同科の1年生35人が上級生や保護者の見守る中でコック帽をかぶり、調理師への第一歩を踏み出した。
同科の1年生は入学してから家庭料理などを作る基礎実習を続けてきた。今後、専門分野の調理実習が始まるのに合わせ、国家資格の調理師免許取得への自覚を高めてもらおうと、戴帽式を毎年開いている。これまでの実習は体操服の上にかっぽう着を羽織って行ってきたが、この日初めてコック服に袖を通した。
式では、学科長の北出雅人教諭から一人ずつ名前入りのコック帽が授与され、どの生徒も表情を引き締めた。池田校長は「中途半端な気持ちで臨まず、一日一日を大切に」とエール。2、3年生に対しては「初心を忘れず、先輩としての自覚を持って」と言葉をかけた。
1年生を代表して高田愛加さんがあいさつし、「改めて学科の一員としての自覚が芽生えました。先輩方の伝統をしっかりと受け継ぎます」と今後の活躍を誓った。終了後、1年生は初めてコック服で調理実習に臨み、保護者に料理を振る舞った。(飯尾遼太)