速く、正確に読み解く力を競う「速読甲子園2018」(日本速脳速読協会主催)で、函館市松陰町の学習塾「個別指導Q」(笠木誠塾長)が団体戦で全国総合優勝を飾り、史上初の2連覇を達成した。小学校6年の部で函館柏野小の花田真一郎君(11)が1位の金賞を獲得するなど、個人戦でも入賞8位以内に塾生11人が入る活躍を見せた。塾生たちは来年の団体戦3連覇に向け、早くも士気を高めている。
速読は全国2081教室、2万5000人の受講生がいる。塾内の上位5人の成績を競う団体戦は7~9月に、長文、短文問題を合わせた総合ポイントで競う個人戦は9月に行った。個別指導Qは2013年に速読を取り入れ、団体戦は15年に初の日本一、16年に2位、そして今年2連覇を果たした。今月11日に東京で表彰式があり、優勝旗やトロフィーを持ち帰った。笠木塾長(47)は「団体戦で2連覇した塾は全国どこにもない」と胸を張る。
同塾では週に1回40分、iPad(アイパッド)を使い速読をトレーニング。記録が残るため「先週の自分を超えろ!」を合言葉に塾生が努力を積んでいる。
26日には、笠木塾長と塾生9人が市役所に辻俊行教育長を表敬訪問。山崎智貴君(10)=柏野小4年=、角田陽和さん(11)=中部小5年=、花田君、今野翔太君(14)=亀田中3年=、土岐涼太君(17)=函館ラ・サール高3年=、藤内優理子さん(9)=湯川小4年=、平賀遥人君(10)=柏野小4年=、厂原はなさん(11)=道教育大附属函館小5年=、和田恵さん(18)=精華学園高3年=が一人一人大会報告をした。9人はそれぞれ「国語の勉強に生きており、良かった」「来年も団体戦、個人戦で1位を取りたい」などと話した。
辻教育長は「速読という技能、知識が実際に世の中に出ていくとき、間違いなく役に立つ。塾でさらに自分の力を伸ばしてほしい」と励ました。(山崎大和)