公立はこだて未来大学の学生5人が、オリジナルのアプリケーションを競う2つのコンテストで入賞や好成績を残した。
2月26日に札幌で行われた「HOKKAIDO学生アプリコンテスト」(北海道モバイルコンテンツ・ビジネス協議会主催)は、応募全作品の中で8作品が最終選考に残り、5つある賞のうち3賞で受賞。工藤卓也さん(修士1年)と齋藤創さん(同)が他大学の学生とチームを組んで北海道経済産業局長賞(最優秀賞)に輝き、葛西皓大さん(4年)、山口慧悟さん(同)もそれぞれ審査員特別賞を受賞した。
また、同28日に芝浦工業大学で行われた日本デジタルゲーム学会の年次大会で、塚本裕樹さん(修士2年)の出品作が「学生奨励賞」に選ばれた。
いずれも子どもたちの学習サポートや能力開発につながるアプリケーションで、工藤さん、齋藤さんのチーム作品は、勉強時間を記録・共有できるペンとアプリを考案し、加速度センサーを搭載したペンから近距離無線通信技術を用いて、スマートフォンに学習状況を伝えるシステム。
葛西さんはソーシャル・ネットワーキング・サービスのマナーを体験で学ぶシリアスゲームを、山口さんはタブレット端末でタッチ操作をしながらプログラミングを学べるアプリを製作した。
塚本さんは映像エフェクトを用いてトレーニング効果を高める投球トレーニングシステムを考えた。
5人はそれぞれ受賞を喜び、工藤さん、齋藤さんは「メンバーがそれぞれ離れて暮らしているので意思統一が難しかった。成果を出すことができてうれしい」とし、葛西さんは「努力が報われた。さらにシステムを改良していきたい」、山口さんは「子どもたちにプログラミングの楽しさを伝えるコンセプトが評価されて良かった」、塚本さんは「3年間取り組んできたことが評価されて励みになります」と話した。(鈴木 潤)