道南の多くの小学校で18日、卒業式が行われた。卒業生は6年間の思い出と希望を胸に、通い慣れた学びやから巣立った。
函館駒場小学校(児童298人)では、卒業生54人がステージ上で「中学では部活と勉強を両立します」「新生児科医になってたくさんの新しい命を救いたいです」などと目標を宣言。一人一人証書を受け取った。
三上清和校長は「何事も諦めず、その一方で結論を急いではいけない」とした上で、AKB48の「365日の紙飛行機」の一節を紹介。「『その距離を競うより、どう飛んだかどこを飛んだのか。それが一番大切なんだ』とある。自分の頑張ってきた足跡を見詰め直すことが重要」とエールを送った。卒業生は4、5年生と言葉を掛け合いながら、「未来に向かって羽ばたきます」と門出の言葉に力を込めた。
この日は道南の109校で式があり、函館市内は小中併置校の亀尾と鱒川を除く44校で実施。約1900人が卒業した。(稲船優香)