演劇文化について考えるシンポジウム「演劇を創る 演劇を観る」が25日午後1時から、函館コミュニティプラザ(Gスクエア、シエスタハコダテ内)で開かれる。道教育大函館校の学生たちが企画し、函館や青森県弘前市から3人の演劇関係者を招く。
地域課題解決に向けた授業「地域プロジェクト」の一環で星野立子教授の指導する2年生が「函館と演劇文化」をテーマに取り組んできた。函館や青森、札幌などで劇団や鑑賞団体関係者の話を聞いてきたほか、昨年6月には函館演劇鑑賞会主催の例会として開催されたテアトル・エコーによる「もやしの唄」を鑑賞。裏方として舞台装置の搬出入作業を手伝うなど、さまざまな視点から演劇への理解を深めてきた。
シンポジウムでは、函館の演劇ユニット「41×46」の館宗武主宰と弘前の劇団「ひろさき演人」の鎌田龍主宰、函館演劇鑑賞会の鈴木順子事務局長をパネリストに迎える。
中学、高校と同大学で演劇部に所属する袴田幸枝さん(20)は授業を通じて、演劇に対する俯瞰(ふかん)的な視点が生まれたとし、「演劇の制作側、鑑賞側の交流はあまりないと感じている。双方の視点を伝えることで、演劇へのハードルを下げていければ」と来場を呼び掛ける。
開場は午後0時半。入場無料、直接会場へ。(今井正一)