【七飯】冬の大沼を楽しむ恒例イベント「第51回大沼函館雪と氷の祭典」(実行委主催)が4、5の両日、大沼公園広場で開かれる。人気のジャンボ滑り台の製作は大詰めを迎え、会場は開幕を迎えるばかりだ。
湖の氷を切り出して作る滑り台は、全長約20メートル。1月下旬から専用の氷ばさみや重機を使って運び入れ、今年は約1900枚を切り出した。氷のブロックを敷き詰めする作業は終了し、レーン整備などに力を入れている。滑り台は4~28日の午前9時~午後4時に無料開放する。
また会場には、地元の小・中学生が制作するミニ雪像や函館アイスカービングクラブによる氷の彫刻が展示される。中でも、北大水産学部や道教育大函館校などの学生でつくる吹奏楽サークル「ほくすいブラス」は、町内開催のさまざまなイベント運営に協力しており、今回は駒ケ岳の雪像づくりを進めている。同部3年の斎藤怜さん(23)は「演奏も雪像づくりも頑張っていることを見てほしい」とアピール。
イベント開始は午前9時から。4日は午後5時に、氷柱の上に並べたキャンドルに火をともす「シーニックdeナイト」の点灯式を実施し、5日は午後1時半からミニ雪像コンクールの表彰式を行う。また、七飯と姉妹都市の香川県三木町が本場の讃岐うどんを販売。両日とも午前11時から300食限定で、1杯300円で振る舞う。
このほか、湖畔では氷上ワカサギ釣りやスノーモービル体験などのアクティビティーを。5日午前11時から、大沼流山牧場(パド・ミュゼ)で「キャンドルナイト&マルシェ」が開かれるなど、冬ならではの体験を満喫できる。運営委員長で、七飯大沼国際観光コンベンション協会の小泉真会長は「氷の状態も良く、ジャンボ滑り台をはじめとしたアクティビティーを楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
問い合わせは同協会(0138・67・3020)へ。(蝦名達也)