タックスフェア2022特別講演会が9日、フォーポイントバイシェラトン函館で開かれた。俳優で演劇ユニット・チームナックスメンバーの森崎博之さんが北海道の魅力や道内農業の未来を語った。
函館法人会女性部会(伊藤淳子部会長)とタックスフェア実行委の共催。
森崎さん(上川管内東川町出身)は、北海道が魅力度ランキング1位で観光地としても人気がある一方、住んでいる人の満足度は低いことに触れ「北海道は奥ゆかしい人が多く、謙遜して『何にもない』と言ってしまう人が多い。それを聞いた子どもたちは道外へ出て行ってしまう。良さは、はっきりと伝えることが重要」とした。
昨年末にコロナ禍で生乳大量破棄の危機となった際には自身も消費キャンペーンに力を入れ「ウシの命をいただいて私たちは生きている。命は粗末にしてはいけない」と強調。「日本は他国に比べ食料自給率も低いが、田園風景を守り、次世代につないでいかなければならない。子どもたちが農家になりたいと思う未来をつくっていきたい」と語った。(飯尾遼太)