【松前】松前観光協会(石川文明会長)は15日、新型コロナウイルスの感染予防策を講じた上で、昨年中止とした「第73回松前さくらまつり」を、来月24日から松前公園で実施することを決めた。個別のイベントは取りやめ、飲食スペースも一部に限定する。(佐藤由紀彦)
まつり期間は来月24日から5月9日まで。感染予防策として、公園入口での検温や消毒を徹底するほか、入場者の名簿記入を実施する。公園内での飲酒、宴会は禁止し、飲食スペースを松前城本丸広場に限定する。
武者行列や神輿渡御(みこしとぎょ)などイベントは中止となるが、スタンプラリーは実施する予定。ライトアップ(午後9時まで)も松前城のみとする。
昨年のまつり中止以降、感染拡大による自粛期間が長引いたことで、町内経済は多大な影響を受けた。再度の中止は、事業継続に影響が出るため、まつり関係事業者らは、松前町ウィズコロナ感染防止対策協議会(会長・松前商工熊谷喜久夫会長)を設立し、感染防止策を十分に講じる体制を整え、まつり開催に踏み切る。
同協議会は、感染拡大防止を強化しながら事業活動を展開していくため「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と社会経済活動の両立に向けた共同宣言」を発表した。チェックシートを用いて感染拡大防止の取り組みを実践するほか、新北海道スタイルの実行や業種別ガイドラインの遵守徹底を宣言した。