函館市西部地区をスペインの立ち飲み居酒屋「バル」に見立て、はしご酒を楽しむイベント「第29回函館西部地区バル街」(実行委主催)が4月22日、同地区で開かれる。また、同23、24両日には「第7回世界料理学会inHAKODATE」(同)を市芸術ホールなどで開催。両イベントともチケットを販売している。
バル街は、2004年4月から毎年春と秋の2回開く1日限りのイベントで、市民や観光客にも定着。昨年はGマークで知られるグッドデザイン賞に入賞、ベスト100と地域づくり特別賞を受賞しており、高い評価を受けた後初めての開催となる。計71店が参加し、初参加は7店。西部地区の古建築リノベーション新規店やカムバック店が続々と参加するほか、弘前市、青森市から2店が初参加し、多彩な顔触れがそろう。明るいうちからまち歩きを楽しむ「昼バル」のため、午後4時半までに開店する店が53店で、ドリンクがノンアルコールのみの店も1店ある。
前売り券(5枚つづり3500円)を販売中で、当日券(4000円)は、市地域交流まちづくりセンターに設ける「バル街i」で販売。ホームページ(http://www.barーgai.com/)での購入予約も可。
世界料理学会はスペイン・バスク地方サンセバスチャンで始まり、函館でも09年から1年半に1回のペースで開催。気鋭の料理人たちが料理哲学や食材、調理手法などを論じ合う場で、今回は「山菜(自然の山野草)」がテーマ。
登壇者は計28人で、地元・函館からは石川町の洋菓子店「チッチョパスティッチョ」の大桐幸介さんが出る。一般の人でも聴講でき、聴講券は前売り2500円、当日3000円。
23日夜には、交流パーティーが五島軒本店で開かれ、料金は前売り6000円、当日6500円。24日には五稜郭タワーアトリウムで「北海道・青森県食材見本市」(渡島総合振興局など共催)も。入場無料。
両イベントの実行委代表を務めるレストラン・バスク(松陰町)のオーナーシェフ深谷宏治さんは「両方とも函館が原点。函館の食の深みを日本、世界に発信できれば」と話している。
両イベントとも問い合わせはバスク(0138・56・1570)へ。(山崎大和)