日ロ合作映画「ハチとパルマの物語」(アレクサンドル・ドモガロフ・ジュニア監督)を上映中の函館市民映画館シネマアイリスで27日、益田祐美子プロデューサーらが舞台あいさつした。
作品は1970年代、モスクワ郊外の空港に置き去りにされたジャーマンシェパードの「パルマ」が2年間飼い主を待ち続けた実話を基に描かれたヒューマンドラマ。フィギュアスケート選手のアリーナ・ザギトワ選手も出演し、日本では秋田県大館市で撮影が行われ、「秋田犬」も登場している。同映画館では25日から上映している。
上映終了後に行った舞台あいさつでは、益田プロデューサーのほか、司会者役で出演している女優の早咲さん、通訳として協力したロシア極東大函館校のデルカーチ・フョードル副校長も登壇。益田プロデューサーは映画化の経緯や撮影時のエピソードを紹介し、「犬の撮影が特に大変だった」と強調。主役犬のパルマ役を演じた雌の「リリヤ」について、「頭が良く、脚本を読んだと思うくらいに感覚で演技をしていた」と振り返った。
早咲さんは「絆が見える素晴らしい映画。世界観を共有してほしい」と呼び掛け、デルカーチ副校長も「これからも日ロの文化的なプロジェクトを応援していきたい」と話した。同映画館の菅原和博代表は「映画を通して函館とロシアがさらに交流が深まるよう願っています」と話した。(鈴木 潤)