道南ブロック博物館施設等連絡協議会は北海道新幹線開業に合わせ、渡島・桧山管内の博物館や資料館などの情報を紹介する「道南博物館マップ」を作成した。開業日の26日から、掲載された29施設と新函館北斗駅、函館駅の観光案内所で配布。レンタカーなどを使って道南圏を周遊する観光客や、博物館などにあまり足を運んでこなかった地元住民の集客に活用したい考えだ。
同様のマップは1998年に1度作成。配布当時は学校の夏休み時期と重なったこともあり、お盆明けには多くの館で在庫切れになったという。今回は5年ほどの作成期間を経て、新幹線開業に合わせて完成した。
マップでは博物館をはじめ、各地の資料館や郷土館などを取り上げ、館の写真とアクセスマップを掲載。館ごとに開館時間や展示資料の内容、温泉や公園などの周辺のお薦めスポットも載せている。また、地図上には「考古」「アイヌ」「自然」といったアイコンのイラストを記し、一目でおおまかな展示資料の種類を確認できるようにしている。
市立函館博物館など29の博物館施設に各2000部、駅には500部ほどが並ぶ。マップ表面は開業PRキャラクター「どこでもユキちゃん」のイラストとH5系車両と同様の緑、ラベンダー色が特徴的。このほかスマートフォンで読み込むQRコードも掲示し、詳しい地図を検索できる。
同協議会事務局の同館は「それぞれの館が持つ素晴らしい資料を見に行ってもらうきっかけとして、道内外の多くの人に利用してもらいたい」としている。(蝦名達也)