函館大妻高校演劇部は3月5日、第5回自主公演「THE三本勝負」を函館市芸術ホールリハーサル室(五稜郭町37)で行う。初の試みとして、1・2年生、3年生、OGの3作品を上演。狩野李胡部長(17)=2年=は「演じる側もお客さんも楽しめる公演にしたい」と意気込んでいる。
昨年7月、同部OGを中心に「劇団aFter」が発足。精力的に活動していることから、節目に合わせて3本立てでの上演を決めた。全てオリジナル脚本で臨む。
1・2年生7人が演じる「約束」は、狩野部長が脚本を執筆。オオカミや赤ずきん、白雪姫など童話のキャラクターが登場する恋模様と、それを取り巻く人たちを描く。3年生の作品は山本マリンさん(18)がストーリーを手掛けた「はるまち」。卒業式後の演劇部部室を舞台に、3人が未来への期待と不安で葛藤する等身大の高校生の姿を見せる。
一方、OGは「満月の夜に」を上演。就職を機に地元を離れることになった幼なじみとの掛け合いを2人が演じる。「『恋愛のような友情』に注目してほしい」と白川華さん(22)。第1回公演時の部長でもあり、「公演を受け継いでくれた後輩たちと一緒に舞台に立つことができてうれしい」と話す。
1作品20分ほど。入場料300円(未就学児無料)。開演は①午後3時②同5時半―の2回。問い合わせは顧問の森教諭(☎0138・52・1890)へ。(稲船優香)