NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(中村由紀夫理事長)は5日、函館市内で通常総会を開き、今夏は7月9日~8月7日の土、日曜日に10回公演することを決めた。五稜郭タワーアトリウムと五稜郭公園一の橋広場を活用し、一部公演は夜間に開く。
土曜に夜公演(有料)を復活させ、広場にメーンとなる舞台を設置することなどを盛り込んだ。日曜は昼間に行い、昨年同様に投げ銭形式ダイジェスト版の無料公演とする。
同会事務局は「夜公演は広場付近を昨年より広く取り、従来の野外劇をほうふつとさせるものにする」と意気込んだ。今年はまた、公演以外にも5月以降に写真展やワークショップを開催し、存在感を高めていくとしている。
野外劇は1988年から五稜郭公園東南側の堀で、地形を生かしたステージを展開してきたが、2014年3月に石垣が崩落した影響で、規模を縮小しての実施を余儀なくされている。
中村理事長は「旧舞台への復帰を目指し、野外劇の灯を絶やさない決意で今年も進めていく。野外劇が観光資源の一つとして寄与できればと思う」と話している。(半澤孝平)