渡島、桧山のアマチュアが腕を競う「第20回道南竜将戦」「日本将棋連盟初段免状獲得戦」「第10回道南小学生竜将戦」(函館新聞社、日本将棋連盟函館中央支部主催)が28日、函館新聞社で開かれた。「道南竜将」の称号をかけて、昨年覇者への挑戦権が与えられる有段者の部は函館市山の手の会社員坂木祐介さん(27)が優勝。無段者の部は中川蒼天(そうま)さん(道教育大附属函館中2年)が制し、「日本将棋連盟初段免状」を獲得した。小学生戦は長澤一世君(函館北美原2年)が大会初優勝を飾った。
有段者の部は12人、無段者の部は14人、小学生は5人が出場。一般は予選後にトーナメントで、小学生は総当たり戦を行い上位3人によるトーナメントで順位を決めた。
坂木さんは約7年ぶりの出場で「悪い局面が続いたが運が良かったので勝てたと思う。将棋の魅力はいい仲間に出会えること。強い人の中で勝てたことに自信を持って、前年のチャンピオンと勝負したい」と喜んだ。
中川さんは、小4から将棋に親しみ「自信を持ってこの大会に臨んだものの、押し返される展開が多くて苦戦したが気を抜かずできたことが勝因だと思う。もっと力をつけて上達し、できれば将棋に関わる仕事に就きたい」とにっこり。
長澤君は「これまでいい結果を残せなかったので初優勝はうれしい。奥深いところが将棋の面白さ。もっと上手になりたい」と声を弾ませていた。
指導対局などで大会を見守った日本将棋連盟の日浦市郎八段は「すごく勉強していて筋のいい人が多い。30、40回と長く大会を続けてほしい」と激励した。
大会結果は次の通り(敬称略)。
▽有段者の部=①坂木祐介②中濱佑介③金澤健一
▽無段者の部=①中川蒼天②佐々木祥汰(函館高専1年)③影悠希(函館柏野小5年)
▽小学生竜将戦=①長澤一世②隈元薫(函館千代ケ岱4年)③小野寺柊吾(今金5年)④斉藤周(北斗石別6年)⑤小松則仁(函館柏野5年)(田中陽介)