残暑の熱中症、 脱水に注意しましょう
~訪問看護ステーションの現場から~
今年の夏は過去最高に暑かったですね。最近の酷暑で函館市もエアコン普及率が向上しておりますが、在宅医療の現場ではまだ十分とはいえないのが現状です。ご高齢になると喉の渇きを自覚しにくくなるので水分が不足しがちになります。
この記事をご覧になっている頃は夏の疲れも残り、急激な気温差から暖房に切り替える方もおられると思います。脱水になると自覚する症状としては、喉の渇き、口や脇の乾燥、爪を数秒押して赤色に戻るまでの時間が3秒以上かかるなどがあります。理想的な水分摂取量は「体重×0.5×24」で、例えば60㎏の方なら700㎖ほどです。1回を少量にして麦茶などを少しずつ数回に分けて飲むと良いでしょう。ただし人工透析中や医師から水分制限のある方は例外です。
経口補水液は塩分が多いので、高血圧や心臓病がある方、スポーツドリンクなどは糖分が高く、糖尿病の方は「ペットボトル症候群」の危険があり、高血糖昏睡に注意が必要です。訪問看護の現場では脱水や熱中症の場面に遭遇することも珍しくありません。通常の訪問看護ではその場ですぐ点滴はできず、まず症状を確認して主治医に連絡し、訪問看護師が病院まで物品を取りに行きます。それから再度自宅に伺い点滴をしますが、時間がかかるので結局救急隊のお世話になります。
しかし、医師の指導を受けた医行為ができる特定看護師が在籍している場合は、迅速に対応できる場合があります。
特定看護師は厚労省が定める資格で、日本全国の総看護師数300万人中1万人くらいおります。特定看護師は医師からさまざまな事を学び、毎日おしりが痛くなるくらい自己研鑽を行っています。水準の高い看護ケアをご自宅で提供する事を目指し、皆様の健康に貢献します。冬の北海道は暖房をものすごく使うため、暑い室内で過ごすうちに脱水症状になることもあります。そのため、あえて秋にこの話題を掲載しました。みなさま健康に、お元気な毎日をお過ごしください。
(ハコラク 2025年11月号掲載)



